今回は、現在も所有している懐かしのパソコン「PC-9821Ns」を使ってWindows用PC-9821エミュレータ上に構築した、昔のBASICを動かしてみました。久々に見ると当時必死にプログラムを入力していた時のことを思い出します♪
Disk Version N-88 BASIC(86) Ver.6.1
PC本体に内蔵されているBASICを拡張し、フロッピーディスクを使えるようにしたのがこちら。通称Disk BASIC。PC-98シリーズのほぼ全機種で動きます。起動用のフロッピーディスクをドライブ1に挿入し、電源ON!懐かしい起動音「ピポッ」のあと、ディスクをガチャガチャと読み込み始め、数秒後に起動完了。画面には「How many files(0-15)?」の文字が。何も入れずにエンターキー(昔はリターンキーと呼んでいました)を押すと、タイトルテキストが出てきて、使用可能状態となります。画面はこのような感じで、黒バックに白文字のシンプルな表示です。
画面サイズは半角文字で80×25、グラフィックとしては640×400ピクセルでした。PC-8801の時はグラフィックが640×200だったので、当時はかなり広くなった印象を受けました。2倍ですからね♪ それにしてもフリーメモリの数値がすごいですね。逆に言えば、たったこれだけのメモリでも凄いプログラムは作れたというのが驚きです☆
懐かしのファンクションキー
画面最下部には、ファンクションキーの割り当てが表示されています。PC-98は10個のファンクションキーがあり、このBASICではf1~f10までがそれぞれ、次のようになっていました。
懐かしい命令ばかりが並んでいます♪ここの内容をカスタマイズして、自分なりに使いやすくコマンドを登録して使っていました。例えば、f3の内容を”cls 3″にしたい!という時は、「key 3,”cls 3″」と入力してリターン。これで、f3の”go to”が”cls 3″に書き換わります。使わなくなってもう20年以上経つのに今でも鮮明に覚えているあたり、ほんとに長い期間使い続けてきたシステムなんだなぁ~と実感します。今で言うWindowsの部分にあたるものですから、当たり前ではありますけど。
よく使うコマンド
新規作成するときは必ず最初に「new」コマンド。これでメモリにあるプログラムを全て消去します。次に「auto」コマンド。行番号を自動的に発生させてくれる命令です。1行入力するしてリターンキーを押すたびに、番号を足してくれます。全て完成したら「run」コマンド。プログラムを実行させます。画面を一度綺麗に消去したいときは「cls」コマンド。テキストを全て消去してくれます。先ほど例題に挙げた「cls 3」は、テキストとグラフィックの両方を消去してくれるものです。プログラムを保存するときは「save」コマンド。「save “ファイル名”」を実行することで、フロッピーにその名前で記録されます。ファイル名の部分を「2:ファイル名」などとすると、ドライブ2に保存するという意味になります。保存の反対で読み込みたいときは「load」コマンド。saveと同じようにファイル名を指定してあげると、メモリにそのプログラムを読み込んでくれます。作ったプログラムリストを見るときは「list」コマンド。オプションを付けることで、表示する範囲を指定できます。「list 100-300」とすると、行番号100~300までを表示する、という意味になります。ざっくり思い出しながら書いてみましたが、完璧に覚えています♪今でも普通にプログラム作れそう。
まだまだ奥が深い、昔のBASIC。今後も懐かしいものを少しずつ紹介していきますのでお楽しみに!
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